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2016年2月15日 第587号

増勢の中で創立50周年を迎えよう!
東借連第2回評議員会開催

過去6年間で最多 底地買い問題急増
拡大や宣伝活動の取り組み等討議

国交省へ申し入れを行うブラック地主家主対策弁護団の田見高秀弁護士(左)
東借連第2回評議員会で挨拶する佐藤会長

 東借連第2回評議員会は、1月28日午後6時30分から豊島区内の会議室で開催され、理事と評議員17名が参加した。
 評議員会は、佐藤会長が開会挨拶と司会を行った。細谷事務局長から第1回評議員会から半年間の主な活動が報告され、2015年の拡大報告と新規相談者の特徴が報告された。2015年の拡大数は186名で、相談件数は借地313件、借家289件で、借地では地上げ・底地買いの相談が59件と過去6年間では最多の相談であったことが指摘された。桜井副会長より、は2015年の収支報告等が行われた。

4月から連続学習会を開催

  討議事項では、東借連連続学習会を年3回開催し、4月23日(土)を皮切りに、9月3日(土)、11月(日未定)に行う。東借連の若手弁護士を講師に、更新料・明渡しと正当事由、賃料増額と減額問題をテーマに組合での相談事例も報告し、実践的で役に立つ学習会を実施する。
 住生活基本計画の見直しについては、全借連として2月12日までに意見を提出する。住生活基本法制定から10年間の国の住宅政策と今後の基本計画について検証を行う。住宅運動団体が今年開催する研修会・学習会に積極的に参加する。

家賃補助創設等運動課題に

  今年の運動課題では、(1)家賃補助創設に向けた運動、(2)ブラック地主・家主問題の取り組み、(3)戦争法廃止に向けた2000万人署名運動の課題が報告された。家賃補助の創設の運動では、いかに世論を盛り上げるための運動を起こしていくか、マスコミに対する働きかけ等が議論された。ブラック地主・家主問題では、被害者の会の設立等を求める意見が出された。

50周年に向け組織の拡大を

  来年3月に東借連創立50周年を迎え、来年の総会に向け、連合会・組合で年間拡大目標を立て、持続的拡大を目指して取り組みを強化する。また、50周年に向けて記念誌の発行をするための実行委員会の設立を確認した。


売らない・買わない・出ていかない
ブラック地主に対する三ない運動提唱

地主が地代の集金拒否
期限までに集金に来るよう督促

 埼玉県さいたま市に住む山本さん(仮名)は、一昨年に旧地主から底地を買取ったという業者がやって来て「売るか買うかの二者択一」を迫ってきた。買う意思も売る意思もないというと、業者は変身し、話し合いを行った喫茶店から怒鳴って出て行ってしまった。
 山本さんは組合に入会し、ブラック地主家主の被害者交流集会にも参加。昨年末地代の集金に来るというので連絡したところ担当の社員が変更になったとの通知があった。新しい担当者に電話をすると「年末の忙しい時に集金などできるか。12月末に会社まで持参しろ」と言って一方的に電話を切った。組合と相談し、内容証明書で期限を切って集金に来るよう請求。期限を過ぎた場合は受領拒否とみなし、供託する旨を通知した。すると会社から「暴力団まがいの口調で恫喝された。弊社は貴殿を反社会的勢力とみなし、契約を解除する」と通知してきた。山本さんはこのようなブラック地主に対し「売らない・買わない・出ていかない」の三ない運動を提唱している。


組合の催物とお知らせ

■城北借組「西武デパート相談会」
 3月16日(水)・17日(木)午前11時~午後5時(午後1時~2時昼食休憩)まで、西武デパート7階お客様相談室。連絡・(3982)7654。
■多摩借組「定例法律相談会」
 3月5日(土)午後1時30分から組合事務所。相談者要予約。
 「府中市郷土の森観梅ハイキング」
 2月27日(土)午前9時JR南武線・京王線分倍河原駅前集合。連絡・042(526)1094。
■葛飾借組「定例相談」
 毎週水・金曜日の午前10時から組合事務所。連絡・(3608)2251。
■足立借組「定例相談」
 毎月第2日曜日午後1時から組合事務所。
 「第44回定期総会」
 4月17日(日)午前10時から足立区生涯学習センター(学びピア)。連絡・(3882)0055。
■荒川借組「夜間相談会」
 毎月第1・第3水曜日午後7時から組合事務所。
 「法律相談」
 毎月第3金曜日の午後7時から組合事務所。相談者要予約。連絡・(3801)8697。
■大田借組「第50回定期総会」
 3月27日(日)午後1時30分から大田区消費生活センター。連絡・(3735)8481。
■常任弁護団「弁護団打合せ会議」
 2月25日(木)午後6時30分から城北法律事務所。