第64回全国消費者大会は、11月29日午前10時からオンライン及び会場の主婦会館プラザエフで開催されました。
第1セッションは、デジタル化と消費者力「広告に潜む誘導のしくみ〜ダークパターンを見抜く力」と題して、公益社団法人日本広告機構審査部課長の吉田巌氏が報告。ダークパターンとは「消費者の意思に反して事業者に有利な意思決定誘導するウェブサイトの表示やデザイン、アプリの上の設計手法」であると、具体的な不当な勧誘行為の事例を説明しました。
次は、染谷隆明弁護士から消費者ための広告リテラシー「法的視点で読み解く誘導表示」について報告。ダークパターンに関する日本の法律として景品表示法、消費者契約法、特定商取引法、個人情報保護法、電気通信事業法、独占禁止法などがあるが、日本法はタコつぼ型で、複数のものが組み合わされることにより不当性を帯びるケースもあり、包括的な規制であることが望ましいと指摘しました。第2セッションは「食料安全保障」が議論されました。最後の全体会では、昨年ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の濱住治郎事務局長が講演。「世界中に現在も1万2千発を超える核弾頭があり、核兵器がゼロにならない限り戦争は終わっていない」と訴えていました。 |