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| 住宅研究交流集会で報告する坂庭住まい連代表幹事 |
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| 東京板橋区の高島平団地 |
2025住宅研究・交流集会(住研修会)「再開発と住まい、まちづくりを考える〜タワマン再開発をめぐって」は、11月23日午後1時半から東京都内の高島平地域センターで開催され、65名が参加しました。集会は住宅運動団体と高島平でUR賃貸住宅の建て替えとタワマン建設に反対する住民の会との共催で開催されました。
住まい連代表幹事の坂庭国晴氏が基調報告を行い、高島平タワマン計画は都市計画法や再開発法の「都市の健全な発展」、「地区計画は住民の合意に基づいて地区にふさわしい街づくりを誘導する」等の目的や趣旨に反していると指摘しました。タワマンは高さ60メートル以上の超高層マンションで、2025年1月現在、全国で1581棟41万戸、東京都は497棟、16万戸建設されています。タワマン建設は今日の住宅価格の高騰や家賃の上昇・値上げの要因となり、「全ての人のための持続可能な都市及び人間居住」という第3回国連人間居住会議の宣言からも大きく離反していると批判しました。
中野サンプラザの再開発が白紙になるなど、タワマン建設によって土地や住宅価格・建築費の高騰を招き、大型再開発は行き詰まりを見せ、再開発とタワマンの「終わりの始まり」とのマスコミの報道も出ています。
次に、都内でタワマンと住民不在の都市再開発に反対している赤羽、大山、上板橋、高島平で住民運動行っている団体・個人から運動の取組みの現状等について報告がありました。質疑では、高島平の住民の方から「今度の計画では、タワマンに入居するか、他に転居するか」の選択を迫られ、住み続けるという選択がないと訴えていました。 |